馬体各部の名称
マウスポインタを合わせると、馬体の名称が表示されます。      



個体識別(毛色)
 栗毛 
被毛は黄褐色で
長毛は被毛より濃いものから淡く白色に近いものまである。



 栃栗毛
被毛は黒味がかった黄褐色から黒味の非常に濃いものまであるが黒色にはならない。




 鹿毛
被毛は明るい赤褐色から暗い赤褐色まであるが長毛と四肢の下部は黒色である。栗毛との違いは長毛と四肢の下部の色で栗毛は黒くならない。



 黒鹿毛
被毛の色合いが黒味がかった赤褐色で、黒味の程度により相当黒く見えるものまであるが、目の周辺、腋、腱、下腹及び内股は褐色で被毛の色の濃淡にかかわらず黒色である。
 青鹿毛
全身殆ど黒色で目及び鼻の周辺、腋、腱等が僅かに褐色である。








 青鹿毛
被毛、長毛共に黒色である。軽種馬には比較的少ない。この毛色は季節により、毛の先が褐色となり黒鹿毛や青鹿毛のように見えることがある。目の周辺、鼻の周辺をよく観察して判断しなければならない。





 芦毛
原毛色は栗毛(栃毛を含)、鹿毛(黒、青鹿毛を含)又は青毛等で、被毛全体に白色毛が混生し、年令が進むにつれ白色の度合いが強くなるが、進度は個体によりまちまちで、その色合いも純白になるものから殆ど原毛色を残したままのものまである。生時は原毛色に僅かに白色毛を混生する程度(特に目の周辺に多い)で、中には直ちに芦毛と判定し難い場合もある。

 白毛
被毛は全体が殆ど白色であり、僅かに有色の班紋及び長毛を有するものもある。目が青色のものもある。皮膚はピンクで、一部に有色を有するものがある。芦毛との違いは、生時に既に全体が白色を呈していることである。





白斑
曲星 環星 乱星 流星
鼻梁白 鼻白 唇白 白面


乗用馬の種類
  
 軽種


体型がスマートであり速度重視の馬である。主に競馬や乗馬用として使用されている。 体重は400kg〜500kg。
主な品種=はサラブレッド、アラブ、アングロアラブなどがある。
 重種



動作が鈍くスピードはないが力量はあり、耕作や荷馬車の繋駕用として使用される。 体重は800kg〜1tを超えるものもある。
主な品種=ペルシュロン、シャイヤー、ブルトン、クライズデールなどがある。
 中間種


軽種と重種の中間に位置するタイプ。軽快で柔軟性に富んでいるため、馬術や乗馬に最適とされる。
品種=ハンター、ノルマン、トロッター、セルフランなどがある。
 在来種


日本古来から生息している馬で、近年その数が激減しており、保護活動も行われている。
品種=木曾馬、道産子(北海道和種)、対州馬などがある。


 アラブ 《原産地》アラビア半島
優美な体型、優れた運動性、暑さに対する抵抗力持久力に富むといった特徴を持つ。世界各国で改良品種として利用され、世界の馬の改良に大きく貢献した。
 サラブレッド
《原産地》イギリスのヨークシャー、ノーザンバーランド

イギリスの従来馬に東洋馬が交配されたものが基盤である。速度を重要視して交配繁殖され、競走馬として生産されたもの。血統の父系はどの馬も三大祖父馬、バイヤーレーターク号、ダーレーアラビアン号、ゴドルフィンバルブ号に発する。
 アングロアラブ
《原産地》フランス南西部バスピレーネとオートピレーネ

アラブ種とサラブレッドの交配により生まれた準純血種で、その性質も両者の中間にあり、日本の競走馬中サラブレッドに次ぐ数を占めている。乗馬用馬としても重要な位置を占めている。
 アングロノルマン
《原産地》フランスのノルマンディ地方

ノルマン馬を基礎にサラブレッドとの交配により出来あがったもので、元々は客馬車の繋駕用であったが、軽輓馬型、乗馬型、輓馬型および速歩馬といくつかの型が存在する。軍用を通じて日本の国産馬に大きな影響を及ぼしている。フランスで生産しているセル・フランセは、本種のサラブレッド血量を多くしたもの。
 ハンター
《原産地》イギリス(ヨーク、リンカン、ノーフォーク州)

ハンティングの盛んなイギリスで野外を自由に走り回り、各種の障害を確実に飛越できる馬を能力本位に創造した馬で優れた障害馬として知られている。
 クオーターホース
アメリカ開拓時代に、スペインから持ち込まれ、イギリスからの馬にサラブレッドやアラブを交配して創り出された。1/4マイルを最も早く走ることからこの名が付けられた。
 スタンダードブレッド
《原産地》アメリカ

速歩の競走馬として開発されたもので、日本では特に北海道で在来馬の体格化を図るのに力を発揮した。



競技の種類
乗馬はオリンピック種目にも指定されているスポーツです。障害物を飛び越える「障害馬術」以外にも、いろんな種類の競技があります。

競技の種類
障害馬術

競技の種類
馬場馬術
競技の種類
総合馬術
競技の種類
エンデュランス



サラブレッドの誕生から出走まで

     

   
妊娠 

  330日間
当歳 
誕生

・3〜4月頃
生まれた年は0歳(当歳)
離乳 9月頃

追い運動 11月頃
基礎体力の養成
正月になると1つ歳を重ねる
1歳  馴致 夏〜秋頃
・ハミ・鞍・手綱をつける
・人を乗せるためのしつけ
騎乗運動 ・常足・速足・駈足など
2歳  入厩 ・調教師が管理
出走 ・レースデビュー



馬の妊娠期間は約11ヶ月、330日間です。種付け時期は春から夏にかけておこなわれます。繁殖牝馬は翌年の春から初夏にかけて、通常、年に1回、1頭ずつ出産します。生まれた仔馬の体重は40〜50kg。仔馬は1時間もすると自力で立ち上がります。


その10日後には母子で放牧に出され、母乳だけでなく、少しずつ牧草をも食べることを覚えていきます。

・生まれた秋頃(9月)には母馬と仔馬は別々にされ(離乳という)、仔馬同士で暮らします。そして仔馬は競走馬として訓練が始まり、母馬は翌年の出産に備えます

仔馬は11月頃には追い運動が始められます。追い運動とは馬に乗った人が仔馬を後ろから追いたてて子馬を運動させる調教法のことで、初めのうちは距離も短くペースもきついものではありませんが、慣れるにしたがって距離も延びピッチも上がっていきます。

競走馬のデビューは2歳で、1歳の秋頃までは放牧を中心に基礎体力づくりが行われます。


・1歳の秋頃にから競走馬として最も重要な訓練である馴致(じゅんち)と呼ばれる調教も開始されます。これは、競走馬になるための基礎訓練のようなもので、ハミをつけたり鞍をつけたり、手綱をつけたりし、人間を乗せるためのしつけを根気強く丹念に教え込みます。


数週間もすればいよいよ騎乗訓練が始まり、順調にメニューをこなせば、2歳の春には様々なコースで本格的な調教が始まります。


















馬の年齢は 日本でではもともと数え年で年齢を表していました。生まれて1歳、明けて2歳、その後も正月のたびに1つずつ年を増やしていくのが普通でした。平成13年1月から、馬の年齢も国際基準に従って満年齢で数えるように変更しました。
従来の日本の馬齢 欧米の馬齢 現在の日本の馬齢
生まれた年 当歳(1歳) foul 当歳(0歳)
翌年1月1日 2歳 yearlings(1歳) 1歳
2年後1月1日 3歳 2years 2歳
3年後1月1日 4歳 3years 3歳
4年後1月1日 5歳 4years 4歳
馬の1年は人間の4年分に相当するといわれていますので、25歳馬は人間でいえば100歳ということになります。










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